477人が本棚に入れています
本棚に追加
[とある日・アナグラ/ジャクの部屋]
「リッカ…」
「ん?」
ジャクが苦悶の呼び掛けを発した先には、下着姿のリッカがベッドに転がり、レーション(プリン味)をかじりながら雑誌を読んでいた。
「オレ…彼女いるんだ」
「知ってるよ?」
「じゃあ服を着ろ」
「いーじゃん、幼なじみなんだしっ」
リッカがレーションをくわえてグーポーズ。
「そう、だから百歩譲って部屋にいるのはいいとしよう。だけど、裸はダメだよやっぱり。てか、前それでえらい目に遭ったんだからな」
「あれは面白かった~。あの後、アリサに無視られてショゲてるジャク……ぷっ、あはははははっ!!」
ベッドを叩いて爆笑する。
「……お前、最近機嫌悪いな」
だが、ジャクにそう言われると、リッカはすぐに笑うのを止めた。
「……なんでだと思う」
「…さぁ?女の子の日か?」
「わかってるクセに☆」
そのセリフを言い切るか言い切らないか……リッカがジャクを押し倒し、馬乗りになった。
「……なんでアリサなの」
「……好きだから」
「ぼくじゃダメなの」
「オレの記憶じゃあ、オレはお前にフラれた筈だけどね……10歳ぐらいの時に」
最初のコメントを投稿しよう!