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『さっすがタマリ!いーこと言うねぇ。
この脳みそ梅干しヤローにもっと言い聞かせてやってくれよ、“ちょーしにのんな!”って』
「んなっ、ファイブ!」
『本当のことだろーが。
さっきだってオレの機転がきかなきゃオマエの向こう見ずな指示のせーで負けちまうとこだったんだからな』
「あれのどこが機転だっつーの!パーツのダメージ酷いくせにムリヤリ真正面から飛び込んで行きやがって…っお前みたいなやつを“無鉄砲”っつーんだよ!」
『なにおう?!』
「……あーハイハイ、仲が良いねぇ」
子は親に似る、とでも言っておこうか。
口の悪いマスターに育てられたせいか、本来ならば主人に忠実なMEDA’ROTもすっかり彼色に染まり、気づけば口喧嘩もできる位に成長。
そして時には掴み合いの喧嘩にまで発展するくらい心を開いた関係になっていったのだった。
(ファイブも昔は真面目な感じだったのになー…)
MEDA’ROTの性格は、MEDA’ROTの心臓部である“MEDAL”によって異なるはずなのだが……持ち主によって、それは良くも悪くも変化してしまうらしい。
――まぁ、マスターがショーガじゃぁ仕方ないよね。
目の前で恥ずかし気もなくMEDA’ROTと本気の喧嘩を始めている幼なじみを一瞥して、タマリはもう一度ため息をついた。
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