恐怖夢体験

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彼女の名前は長谷川舞子。 教員を目指して大学に通う、三年生だ。 髪の長さは肩までで、明るく快活な女学生である。 今彼女は、教員免許取得に必要な、介護の体験実習に行く準備をしているのだが。 「あーあ、今日から一週間、老人介護施設で実習か…。ま、見学行ってみた感じでは良さそうな所だったし、頑張ろうっ」 自分を励まし、彼女は隣町の施設へ行く為に駅へ歩き出した。 夏から秋へ移っていく空気を肌で感じながら、鼻歌を歌う、そんな駅への道の途中。 いつも通りかかる、近道の公園を抜けようとすると、一人のお爺さんに声をかけられた。
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