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雨の音が大きく窓を叩いた。
「本部を見たからシモンのお爺ちゃんは追放されたの? 」
青くなって晶が訊いた。
「そうらしいね 」
グランが言った。
ンパが続ける。
「爺ちゃんは昔の事を調べていたんだ。でもある程度のとこから資料が全くない。でも○○でしたという記述が色々な所に書いてあるなら、大元の資料が何処かにある筈だと思った様だね。そして本部のドームに当たりをつけた 」
「あったの? 」
晶が訊く。
「捕まったから解らないけど、シモンとお爺ちゃんは精神感応で話せる体質だったらしい。捕まってから追放されるまでに色々説明はされた様だね 」
ンパは足を組み替えた。
「シモンとは幼なじみだからね、早速僕にその情報を送ってきた 」
「精神感応で? 」
晶はびっくりした顔で訊く。
「そう。僕はそんな体質じゃないから送れないけど、受ける事は出来るからね。それで色々聞いたんだよ。結構ショックだったけどね 」
ンパは寂しそうに笑った。
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