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「えーとねっ、んーかくれんぼっ!」
「え、二人だけで?」
「うん!」
二人だけでかくれんぼ……なんとも空しい。しかしこの年頃の子供は何をしでかすか分かったもんじゃない。注意せねば。
「鬼はどうするの?」
「んー、どっちがいい?」
「じゃあ僕が鬼でいい?」
「うん!」
鬼が決まると、家屋の方へ颯爽と駆けていった。見てしまったのは仕方の無いことだ。
木に顔を向け、数を数える。
ああ、なんとも懐かしいこの感覚。
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