子守唄

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 交差点を渡りきり、直進する。しばらくすると、昔懐かしい遊具が置いてある公園が見えた。そこでは朝早いにも拘らず男の子達が無邪気に遊んでいる。  一応言っておくが私はショタコンやロリコンと呼ばれる性癖者ではない。  断じてない。ないったらない。  子供を見て、自分にもこんな幼い頃があったなと感慨深くなってしまった。 「幼い頃に戻ってみたいものだな」  ふと、そんなことを呟いた。  時計を見ると時間もそろそろ危なくなってきていた。少し急ごうと思い軽く走って道を進み始める。  自社のビルの前にある横断歩道が点滅していた。走れば間に合う距離なので迷わず直行する。 それが私の短き人生での最後の行いとなる
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