オタクは誇り。だけど社会の埃……?

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しかしまぁ……部屋が暗い。 俺は何気無しにカーテンを全開にした。 「いやぁぁぁぁぁっ!」 「ど、どうした!?」 「光を浴びたら溶けるぅ!」 「…………」 ガラガラと窓も開けて新鮮な空気を取り入れる。 「あああああ! 外の空気に触れたら腐るぅ!」 「溶けもしないし、腐りもしないよ」 「引きこもりを嘗めるなぁ!」 自慢出来ないぞ、それ。 「…………はぁ」 「え、あ……真剣に嫌だったかな?」 「いや、ね。ただ私は孝史にムカついてるの」 「え? よくわかんないけど、ごめん。これからは勝手にカーテン開けたりしないからさ」 まぁ確かに、人様の家で好き勝手されたら嫌だよな。 「じゃなくて!」 ? その事じゃないのか? 「いつまで孝史は私に気を遣ってるつもりなの?」 「うっ……!?」 な、なんでバレたんだ!? ボロを出してしまってたのか!?
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