オタクは誇り。だけど社会の埃……?

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「女ねえ……しゃーねーなぁ。紹介してやるよ」 「いいのか!?」 「ま、お前もやっと色恋沙汰に興味を持った記念にな」 「サンキューな、宏司(ひろし)!」 宏司は親友だ。ちっさい頃から仲がよく、良い奴なんだが、悪い点と言えば女癖だった。 だがそのおかげで俺は女の子を紹介してもらえるんだが。 この時俺は少し浮かれていた。だから宏司の奴が不敵な笑みを浮かべてることに全く気づかないでいたんだ。 ハナッからコイツはまともな奴と会わせる気がなかったんだ! でもまぁ浮かれっぱなしの俺はそんなことにもいざ知らず……。 出会う日になっちまったわけだ。
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