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その頃、智は…
「だ、誰かっ…助け…」
例の、あの病気が発症していた。
彼の病気とは
男性の身体を求めてしまうというもので、1日に最低2回は必ず症状が出てしまう。
しかも、時間を選ばない。
それを治めさせるには、必ず誰かと性行為をしなければならない。
いつもならば、先生か生徒が、すぐに駆けつけるのに、この日は運が悪かった。
皆が、体育館に集まってしまい、誰も、智に気づいてくれないのだ。
では、なぜ智だけ体育館にいないのかというと
移動をする前に、生徒たちに声をかけ、一番後に移動しようとしたからだ。
ところが…
運悪く、誰もいない時に症状が出てしまった。
智は今、必死にある物を手にして
近くの音楽室に飛び込んだというわけだ。
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