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飲み終えたグラスを置くと同時に田嶋が口を開く。
「心理テストをしよう。紙とペンはある?」
彼女が用意しテ-ブルへ置くと,彼女の目を見つめながら話を続ける。
「あなたに好きな人が出来ました。」
彼女の虚ろな目も田嶋を見つめる。
「しかし,あなたには冷え切った関係の彼氏がいる。彼氏と別れなければ好きな人とは付き合えない。」
彼女の目が更に虚ろになる。
「冷え切った彼氏への一言を紙に書いて。」
少しの間考え,言葉を書き終えると同時に,彼女は静かな眠りにつく。
彼女の顔を冷めた目で見ながら,自分の持って来たシャンパンと飲み終えたシャンパングラスを持ち,部屋を去り帰路につく。
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