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「あぁ…空の写真集。やっぱり君の所?」 「はい。とっても素敵でした!!」 嬉しそうに写真集の良さをいっぱい伝えようと彼女はいろいろ話し出しては笑った。 困ったみたいな顔も可愛いと思ったけど笑った顔も可愛い。笑ってメガネがずれたのを直して彼女はまた赤くなった。 「すっすみません!!桜井さんはまだ見てないのに…」 「え、あ、大丈夫。俺何回も借りてるから。ってか何で名前…」 困ったようにまたオロオロしてる彼女が可笑しくって小さく笑ってしまった。それがいけなかったんだけど彼女は恥ずかしそうに顔を赤らめて咳を一つした。 「私も生徒会ですから…桜井さん有名ですし…」 「へー一年で生徒会って凄いね」 「凄くありません…みなさんに押し付けられたみたいなモノですから…」 彼女は困ったように笑ってるけどソレってみんなに頼られてるって事じゃないのかな。俺と違って。 「千尋は凄いね。みんなに好かれてる」 「そ、そんな事ありません!そんなたいそれた「だからかな」 だからなのかな? 「え?」 「また千尋に会いたかったんだ」 きっとみんなを引きつける力があって俺も引っ張られたのかも。 「ねぇ、また会いに行っていい?」 彼女は真っ赤になりながら小さく頷いた。それが嬉しくって何で会いたかったのか考えなかった。 ただ彼女に会えただけでそれで良かったんだ。
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