序章

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熱い。あつい。アツイ。 体中が、悲鳴を上げている。 熱を帯びていく身体。 体中の骨が捻れ、潰されていくような感覚。 自分の身体なのに、自分のものではないかのように動かない。 薄れゆく意識の中、フッと俺は死ぬのだろうかと思った。 悲しみも怒りも沸かない。 助けて欲しいと思う余裕すらなかった。 ただ一つ思ったことは。 (あの4人、待たせちゃうな…) そんな、どうでもいいような考えだった。
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