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黒主学園。
ここは黒主灰閻が理事長の学園である。
そこには、デイクラスと呼ばれる普通科とナイトクラスと呼ばれる夜間部がある。
夜間部の生徒は美男美女でデイクラスの女子は夜間部に憧れを抱いていた。
だから、夜間部が授業が終わり寮に戻る朝と、寮から校舎に行く夕方にはみんな女子生徒は夜間部のお見送りに行っている。
ただ、一目見たい それだけのために。
優姫たちのクラスは朝からざわついていた。
なんと、優姫たちのクラスに転校生が来るのだ。しかもすごく美人の。
「どんな子かなあ…」
「文武両道、才色兼備、言うことなしらしいわ」
「頼ちゃん。…というかよく知ってるね」
「優姫、貴女はもっとまわりに耳をまわすべきだと思うわ」
沙頼が指を差した中央には美人の女が微笑して立っていた。
もう、HRは始まっていたのだ。
「豊穣院 澪です。皆さんよろしくお願いします」
澪は自己紹介が終わると一礼し、先生に告げられた席に向かった。
席は錐生 零の隣であり、優姫と沙頼以外は"錐生の隣…、可哀想に"と、同情したそうな。
で、相変わらず興味ないのか零は顔を机に伏せて寝ていた。
昨日 協会から来た仕事"10人ほどのヴァンパイアが街を徘徊し、人を襲っている。雑魚だから直ぐ片付くと思うが早急に対処せよ"というもので、夜中、そろそろ寝ようと思っていたところに仕事がきたので仕方なく街にいき、対処しに行った。
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