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氷儷は零を地面へ押し倒し、跨がると不気味な笑みで微笑みかけた。
零はその笑みで、自分の脳内が危険信号を鳴らしているのに気付き逃げようと懐の血薔薇の銃に手を伸ばし、氷儷に銃口を向けた。
「…あらあら、駄目よ零。そんな物騒な物をむけては」
一瞬だった。
氷儷は一瞬で血薔薇の銃を奪い、自分の懐にしまう。
そして、零の顔を左に向け首筋を舐める。
自分の牙がはいりやすいように。
零は何故か逃げれなかった。
手足が痺れ、ピクリとも動かせない。
「私と切れることのない、血の絆を結びましょう、零」
そして、牙が穿たれる。
「あ…っ」
普通科は授業中。
夜間部は睡眠中の今、学園内には零の血臭と氷儷が血を啜る音だけが聞こえた。
夜間部の一室。玖蘭枢の部屋では一条拓磨と部屋の当主、玖蘭枢がいた。
「…枢。…これ…―」
「零だよ。彼が血を流すといったら…私闘ぐらいしか思いつかないんだけど…。」
零の血臭は夜間部、月の寮にも届いていた。
血臭でヴァンパイアが次々と起きてくる。
昼間から流す血に興味をそそられ起きてきたのだ。
「…だね。彼が血を飲まれることなんてないだろうし。夜間部の皆は彼を嫌ってるしね。あ、俺は錐生くんのこと嫌ってはないけど。」
「じゃあ私闘だね。錐生くんの血を飲みそうな人っていな…」
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