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むかしむかし。
まだ、人間が二人しかおらず楽園と呼ばれた地に住んでいた頃のことです。
その楽園に一匹の純粋な蛇がおりました。
しかし、私たちが知る身体をくねらせて地を這う姿ではありません。
蜥蜴よりも胴の長い、まだ手足のある姿の蛇です。
蛇は神を愛し、地を愛しておりました。
全てをお造りになられた神。
全ての生き物に絶対の場所と実りを与える地。
蛇は何不自由なく、深い鍾乳洞に湧く青い水のような綺麗で美しい純粋な心で神に地に日々感謝しながら生きていました。
その日ような金の瞳で空を仰いで。
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