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それは言葉に出来ないほどに甘美な味わいでした。
蛇はまた一口齧りました。
また一口、一口…結局、七口も齧りました。
お腹も心も満たされて蛇は意気揚々とその木を降りていきました。
蛇は降りてからまた木を見上げると数個の果実は日に当たって輝いていました。
こんなに美味しい果実は初めてだ。きっとこれが神様が創られた『知恵の実』なんだろう。
蛇はそう考えると、確かに食べる前よりも頭が冴えたような気がしました。
周りを見渡すと他には誰もいません。
「また食べれるようにこの辺りに住もう」
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