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気がつくと、そこには一面のきれいな花畑
それはもう、今までに見たことのないような壮大なお花畑で
俺は、その中にぽつんと横たわっていたのだった
なんというのだろう、夢心地というか
なんにしても、これは現の世界ではないのだろうな、ということは何となく悟った
「やっと起きましたね」
仰向けになっていた俺の頭上から、なんともかわいらしい声が聞こえる
そんな声が聞こえて、俺の聴神経と脳が刺激されたのだろうか、先ほどまでの夢心地な感覚は消え去ってしまい
半開きだった眼は、自然と全開した
「おはようございます」
そこに立っていたのは、背景のお花畑になんともマッチした、まぶしいほどの笑顔の少女
真っ白いワンピースを着て、その長い髪の毛はさらさらしていて
なんというか、天使を連想させる。そんな少女だった
うん。かなりかわいいね
「私は竹下といいます。天使をしています。今回、あなたの専属天使として、あなたを天に導かせていただきます」
ほうほう。なるほど不思議ちゃんか
あえて言おう!どストライクです!!!
「とりあえず、結婚してください」
「あなた、横田翔さんは俗世で言うところの8月14日、午後2時23分、お亡くなりになりました。17歳でした」
・・・・・・
・・・・・・・・ん?
俺の渾身のプロポーズを華麗にスルーしたうえに、何か気になることを言わなかったか?
・・・・・・・・ん?
てか、この人軽く浮いてないか?
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