2人が本棚に入れています
本棚に追加
闇雲に探しても見つからないか。
無用心に探したからだろう、俺の手や腕は傷だらけになった。
不味い。
破傷風になるかもしれない。
急がないと。
松明を振り回していると、壁が反射した。
壁は全て煉瓦作り。
疑問に思って近づいてみると、大分風化したからだろう、煉瓦の一つが、外れていた。
そしてその奥に見える、金属の板。
これは?
取り敢えず他の瓦礫を取り除かないと分からないな。
そう思ってナイフを取り出した時、扉の方から何かがぶつかるような音がした。
どうやら、《番人》が扉の前まで来たらしい。
断続的に叩かれる音がする。
扉を開こうとしているようだが、生憎、その前には、積み上げられた宝の山がある。
最初のコメントを投稿しよう!