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響「ふふ 辛いよね でも君は僕から湊もお父様もお母様さえ奪った 許せなかった だから あの時高1だった僕は記憶を失った君が高1になった時に復讐しようって決めたんだ」 葵「もうっもうやめてぇえ!!」 頭が痛くて わけわからなくてとりあえず叫んだ 響「ねぇ 君は途中で気づいたお父様に助けてもらえた 僕とお母様を追い出す形で その後すぐお母様は精神的に病んでしまって自殺したんだ 僕は孤児院に行くことになってしまったんだ ねぇ なんで君は助けてもらえて俺は捨てられたの?」 あぁそうだ 全部…全部思い出した 湊お兄様との記憶が封印されてたのはこの記憶のせいだったんだね 奏お母様は後妻で 響とは異父兄弟だった でも湊お兄様と約束したんだ この約束が今俺をなんとか心を繋いでくれてる でも次また何か言われたら バラバラになってしまう でも次の言葉は予想外なものだった 「それはお前も葵を虐待するのに加担してたからだよ」 この声は 葵「み…やび…先輩」 大好きで愛しい雅先輩の声だった 後ろには 雅先輩、涼、旭、梓、雪先輩、恵先輩、アッキー、将人先生、要、光太さんがいた 涼「来るの遅くなって悪かった」 恵「怪我ない??」 みんな俺を心配してくれている でもなんでいるんだ?? その疑問はすぐ解決した 要「さて お前のことは斎藤君に全て調べてもらった いつ行動するかわからなくて一ヶ月も監視するだけになってしまったが…」 梓「依頼されてたからねぇ、君と同じ日に監視も兼ねて転校してきたんだぁ 君もバカだよねぇ 律儀に7年前に言った通りにするんだもんねぇ」 7年前の“君が僕の年になったとき全てを思い出させるために会いにくるよ”発言で転校生には注意していたらしい 在校生はすでに全部関係ないことを調べてから そして俺は一ヶ月間みんなに守られてたんだ なんだかとても心が温かくなる さっきまでバラバラに引きちぎれてしまいそうだったのに 一人じゃないって みんながいるってだけで 心がとても落ち着くんだ .
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