別れ

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暫くして、部屋をノックする音が聞こえた。 「……都?俺だよ。居るんだろ?」 都は戸惑った。 けれど、今言わないと…、決心が鈍る。 「……都? 病院に行ったんだろ?大丈夫?開けてよ 」 ……何で…、そんなに優しいの。 何で私は…、病気になんて…。 都は、ゆっくりとドアを開ける。 「……都?…どうした?」 泣き腫らした都の顔を見て、昇悟は動揺していた。 「……昇悟君…」 「……うん?」 都は俯いたまま、今にも消え入りそうな声で呟いた。 「……私…、流産しちゃった…」 「 え?」 信じられなかった。 昨日の今日で…、何で…。 「……昇悟君…」
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