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「 もう帰って! 私…、傷付いてるの…。
もう二度と…、会いたくないから…!」
そう言って、都は凄い力で昇悟を部屋から追い出した。
バタン!とドアが閉まった後、ガチャッ!と鍵の掛かる音が響く。
「……都? 都!開けてくれよ!」
(……昇悟君!昇悟君…!ごめんなさい…!)
昇悟がドアを叩く振動を背中で感じながら…、都は声を殺して泣いた。
……ごめんなさい…、昇悟君。
もう、こうするしかないの。
短かったけど、私…、本当に幸せだった。
私の選択を許して。
私の生きた証を、
貴方を愛した証を、
どうしても…、遺したいの。
幸せだった証を……。
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