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更にふたりの愛が深まり、充実した毎日だったものの、昇悟には心配な事があった。
最近、都のただでさえ白い顔が、青白く見える事だ。
「……どこか…、具合が悪いんじゃないのか?」
心配そうにする昇悟に、都は笑って首を振る。
「 大丈夫だよ。夏は昔から苦手なの…」
「 夏バテしやすいのか…。無理するなよ?」
「 うん 」
そう言って、都は笑ってみせる。
けれど本当は…、不安を昇悟に悟られないよう必死だった。
……あの日から、生理が来ない。
もし、妊娠だったら…、
ううん、遅れてるだけ。
都は、そう自分に言い聞かせていた。
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