妊娠…、そして。

4/17
前へ
/133ページ
次へ
気が付くと、病院のベッドの上だった。 「……気が付いた?」 陽子が、心配そうに都の顔を覗き込む。 「……私…、どうして…」 「 都ちゃん…。妊娠に気が付いてなかったの…?」 「……妊、娠…?」 やっぱり…、そうだった。 都は、頭が白くなるのを感じた。 「……もしかして…、昇悟君の?」 ふたりの事を、陽子は知っているようだった。 都は、すぐに答える事が出来ずにいた。 それよりも…、 「……この事…、院長先生…」 「 ご存知よ…」 ……どうしよう…、あれ程言われたのに…。 源一郎に何を言われるか…、都はそれが怖かった。
/133ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4864人が本棚に入れています
本棚に追加