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気が付くと、病院のベッドの上だった。
「……気が付いた?」
陽子が、心配そうに都の顔を覗き込む。
「……私…、どうして…」
「 都ちゃん…。妊娠に気が付いてなかったの…?」
「……妊、娠…?」
やっぱり…、そうだった。
都は、頭が白くなるのを感じた。
「……もしかして…、昇悟君の?」
ふたりの事を、陽子は知っているようだった。
都は、すぐに答える事が出来ずにいた。
それよりも…、
「……この事…、院長先生…」
「 ご存知よ…」
……どうしよう…、あれ程言われたのに…。
源一郎に何を言われるか…、都はそれが怖かった。
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