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部屋に入るなり、その場に座り込んだ。
そして…、お腹に手をあてた。
……赤ちゃんが…、ここに?
昇悟君との、赤ちゃんが…。
自然と、涙が溢れる。
嬉しさ…、不安…、入り交じった感情が、都のカラダを駆け巡る。
愛した人の子供を産む。
夢だった。
だけど…、今はまだ…、
早すぎる……。
「……都! 都!」
突然、昇悟が部屋に駆け込んで来た。
「 倒れたって、今おばさんが!
……都…?どうした…?」
部屋で座り込んだまま、泣いている都を見た昇悟は、動揺した。
「……昇悟君…、ごめんなさい…」
「……何が?」
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