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「……え?」
驚いた顔で、暫くその場に立ちすくんでいた昇悟は、急にフッと笑った。
「……凄いな…、俺…」
「……昇悟君…?」
「 ごめん、都。俺…、わざと避妊しなかったんだ。
できたって構わないと思っていたから…」
「……え、どうして…」
「 早く…、君と家族になりたかったから…」
都は、驚きを隠せなかった。
「 俺…、家を出る。
取りあえず、中学は出ないとマズいけど、卒業したら働くから。
まだ結婚も出来ないけど…、一緒に暮らそう?」
都は、言葉が出なかった。
嬉しかった。
夢見た先が…、そこにあるような気がした。
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