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だけど…、
まだ中学生の昇悟に、そんな事はさせられない。
第一、源一郎が許す筈がない。
「……待って…、昇悟君…。そんなの、無理だよ…」
「 何で…、そんな簡単に、無理って言うの…」
昇悟は険しい表情をしていた。
「……俺…、もうあの家には居たくないんだ。
都と子供の為なら俺…、何だってする。
俺が卒業するまでの金なら、何とかあるから 」
「……昇悟君…」
「……都、俺を信じて…。君と子供は、絶対俺が守るから…」
そう言った昇悟に抱き締められ、都は涙が止まらなかった。
……私も、どんな事でもする。
昇悟君と、この子の為なら。
どんな事にも…、堪えてみせる。
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