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次の日、都に病院から電話があった。
陽子だった。
『……都ちゃん? 昨日は勝手に帰っちゃって、心配したのよ?』
「……すみませんでした…」
『 それよりね、大事な話があるの。
都ちゃんの身体の事なの。
今から、こっちに来てもらえないかしら 』
「……え…、でも…」
都は不安だった。
院長に、子供を堕ろせと、昇悟と別れろと、そう言われるんじゃないかと怖かった。
『 このままだと、赤ちゃんにも影響するのよ。
だから必ず来て。いいわね? 』
陽子の言葉に、都は従うしかなかった。
襲い来る不安と緊張の中…、都は重い足取りで病院へと向かった。
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