妊娠…、そして。

13/17
前へ
/133ページ
次へ
次の日、都に病院から電話があった。 陽子だった。 『……都ちゃん? 昨日は勝手に帰っちゃって、心配したのよ?』 「……すみませんでした…」 『 それよりね、大事な話があるの。 都ちゃんの身体の事なの。 今から、こっちに来てもらえないかしら 』 「……え…、でも…」 都は不安だった。 院長に、子供を堕ろせと、昇悟と別れろと、そう言われるんじゃないかと怖かった。 『 このままだと、赤ちゃんにも影響するのよ。 だから必ず来て。いいわね? 』 陽子の言葉に、都は従うしかなかった。 襲い来る不安と緊張の中…、都は重い足取りで病院へと向かった。
/133ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4860人が本棚に入れています
本棚に追加