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そして、JTBのスタッフをチケットを獲得すべく探した。気付きにくい格好をしていたが、案外早く見つかった。拍子抜けした。
服装は学校に行かないにも関わらず制服。対する同級生は私服だった。僕は驚きを隠せなかった。恥じらいをも感じた(他にも制服を着ていた同級生がいたが、いずれも学校経由だった)。
そして、同級生とモーツァルトの音楽を鑑賞した。言葉では表現出来ない感動を生で味わった瞬間だった。他はどうなのという疑問はあるが、深入りするとキリがない。
それから10日間はひたすら宿題に漬け込む。溜まりに溜って終盤に一気にやるというのはよくあることだ。計画的でないとこういうことになりがちではある。僕はどうしても行き当たりばったりになってしまう。時間管理は酷いほど無責任と言ってもいい。周辺から叩かれるのも当然と言えそうだ。
結局、課題は全て出しきった点でまだマシだったが、おざなりな対応をしてしまった課題も存在した。
従来の見方からすればこの夏休みも失敗に終わったと言うべきだ。しかし、ただの失敗だとは思わない。計画的に物事をすることの大切さを痛感したからではない。いや、感じてない。自分の進みたい方向を定めるヒントを多く得た点でこの夏季休暇は意義のあるものとなったのだ。
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