0人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
彼は次々と写真をめくる。
何度もめくっていく内に彼女逹は写らなくなり、写真を撮っていたと思われる人の肩が写るようになった。
「………」
彼は無我夢中でめくっていく。
パラ パラ パラ パラパラ
撮っている人の全身が写るようになり、その背後に白いぼやが写っているのが見えた。
「……ぉっ」
次の写真をめくる。
首が無くなっていた。
カメラを両手に持ったまま倒れていく胴体。
場面が変わり、ピースしていた彼女逹の怯える顔の写真の次に、首がない写真。
彼の心音は徐々に高鳴っていく。
しかし、写真から手が離れなかった。
彼は4分の恐怖と6分の好奇心で残りをめくっていった。
最初のコメントを投稿しよう!