仕事

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彼は、カンカンと靴で音をたてながら階段を降りて行く。 何度も何度も。 ぶつぶつ言いながら彼は徘徊を済まし、ある一室へと、足を運ぶ。 ドアの前に立つと、懐から、リング状のワイヤーに、いくつもの鍵が付いている物を出し、 鍵穴へと鍵を差し込み、右へ回す。 カチッと開く音がした。 彼は、灰色の壁で囲まれた長方形の部屋へと入り、鍵を閉めた。 念のために、と。 まぁ、義務付けられているのだが。
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