プロローグ

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「ねぇ、あなたはいつ落としてしまったの…?」 中学校から帰って来た私はリビングの扉の前で立ち止まった。 (お母さん…?) すすり泣きする母がリビングで一人、呟いた。 母の目の前には私の小さい頃の写真。 嬉しそうに誰かと手を繋いで笑ってる…。 私…何かを落としちゃった? 何か落としたっけ? 何を…? いつ…? ツーンッ (痛っ) 何かを思い出そうとすると、いつも頭が痛くなる。 怖くなった私は母を残し、その場から逃げるように去った。
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