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四年前の出来事だった
奇跡に近い偶然だった
川の濁流に流されていた俺を偶然その道を通ったオッサンが、助け出して介抱してくれた。
オッサン曰く 、身体中に酷い怪我だらけで生きているのが不思議なくらいの状態だったから、仕方なくだ...と言っていたが..
いい年のオッサンが照れながら喋っている、その姿はとても嗚咽モノだと今の俺は思い出すだけで身体中に震えが止まらない。
ゴホン
話しは戻すが、助け出す際に首にかけてあったネックレスに[アルフ・セイネス]と彫られており、唯一、それだけが俺に関する情報だった。
その数ヶ月後、
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「アルフ、お前料理のセンスがあるぜぇ!!」
「本当にですか!!」
たまたま、オッサンが作っていた料理風景を見ていた俺は「やってみても、いいですか?」と言うとオッサンは快くOKサインだしてくれて、オッサンの作る様にして料理を作りオッサンに味見して貰うと、そんな返答が返ってきた...
「よし、決めだぜ、アルフよ!!」
「はい??」
「俺様の店で一緒に働かないか?」
「えっ!!?」
「前からよ、人員が足りなくて困ってたところだったんだよな!!」
仁王立ちしながらニヤリと笑いながら話すオッサンに俺は
「よろしく御願い致します!!」
そして、オッサンと俺は飲食店を二人で経営している。
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