死に神

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最近、夢をよく見る。 変な夢‥ 山の道を歩いていると 知らない男とすれ違うだけの夢‥ 毎晩のように見るが すれ違う場所が違う。 川の側道、 林の中、 ガレ場、 苔の生えた森‥ 黒いフードを目深に被り 下を向いていて 顔はよく解らない。 声をかけられるのを 避けている風だ。 今度は声をかけてみよう‥ また夢を見た‥ すれ違う男に声をかけようと 思っていたが‥ 私は登山口に向かうバスに 乗っているところで‥ 男は外を歩いていた。 私は気付いて思わず窓硝子を‥ コン! 叩いた。 すると男は 俯いた頭を持ち上げ‥!! 見えた!! と云うより 見られたと云う方が正しい‥ バスが通り過ぎる一瞬‥ 目深に被ったフードの下から 光る二つ目が 私を貫いたからだ。 気付いた時は ベットの上だった‥ 背筋に悪寒が走る。。。。 あれは人間じゃない! 夢で見る光景では無く 現実みたいにリアルだった。 もう見てはいけないと 震える身体が教えている。
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