日記 ~無機質な礎~

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死のうと決意してから幾日経ったのでしょう。 業務用のロープは、一向に机の上の飾り物。 死に所も、下見ばかりしていたものですから、その時の情景やら騒音のイメージはすっかり染みています。 あとは、自分を吊るだけです。 しかし、いくら下準備をしても、私自身がその決断を下すことができずにいるのです。 以来、私はずっと西洋人形のように腑抜けた笑い顔をまとっています。 ここに至るまでは、決して短いものではありませんでした。 私なりに大変な苦労をして、悶え歩んできたのです。
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