日記 ~無機質な礎~

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私はどうも、クラスメイトや先生とは異なるようです。 まわりと共に見出だせるものが、一つとしてない。 当時は、自分が外国人なのだと思い込んでいました。 みんなの言う嬉び、悲しみ、怒り。 それら全て私からすればどんな数式よりも難解に思えたのです。 みんなの感じているものに一つとして同調できなかったのですから、或は当然の思い違いのような気がします。 そうして、初めて本当の外国人を見たとき、やはり息を殺して啜り泣くのでした。
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