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はじめてまして、俺の名前は北條 葵(ほうじょうあおい)です。昨日17歳になりました。家のきまりで明日冒険に出発します。そのため只今準備中です。
『最低限とはいえ、結構な荷物だな』ポツリと呟いた。
まぁ仕方ないか・・・。気を取り直して準備を続けていると外から声がしたので、葵は襖を開けて縁側にでた。
?「ヤッホー聞いたよ。明日から冒険に行くんだってね」
彼女は泉 瀬奈(いずみ せな)葵の幼なじみで、葵と同じ17歳だ。
瀬「まさかこの私を置いていくつもりじゃないよね」
『はぁ?ちょっと待て一緒に来るつもりなのか?』
瀬「当たり前じゃん。こんな楽しそうな事。独り占めなんてダメだよ。」
『ンのばかやろう!これは遊びじゃねぇんだ。命をかけなきゃいけねぇんだ。こんの馬鹿が!』
瀬「何度も馬鹿馬鹿言わないでよ。わかってるわよそれぐらい」瀬奈はそう言いながら拗ねた顔をする。
瀬「とにかく、行くったら行くの」
葵はそんな瀬奈を見てため息をついた。長年の付き合いで葵は瀬奈の様子で絶対に自分の意思は曲げないと知っているからだ。
瀬「絶対行くから」葵はもう一度ため息をついて諦めた。
『ハァ-・・・分かった。だがこれだけは言.っておく。死んでもいいという覚悟を決めろ。それが出来ないならついて来るな。』
葵は真面目な顔で瀬奈にそう言った。
『覚悟が出来たなら明日の朝10時に町外れの桜川で待つ。10時になっても来なければ出発する。分かったな』
葵は瀬奈をもう一度見てから部屋へと戻り準備を再開した。
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