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ホプロンだの解放だのって何だよっ!
ワケ分かんねーこと言いやがって!
「戦う意志もないのね、じゃあ……」
耳の横を風が吹き抜け、視界の端にあったゴミ箱が綺麗に両断された。
「なっ!?」
慌てて立ち止まり、振り返る。
「ホプロンごと切り刻んであげる……」
マ、マジで殺される……っ!?
こんな所で理由もわからず、顔も知らないヤツに……。
「バイバイ。弱虫くん」
ふざけんなよ、チクショウっ!!
銀の鞭が風を切る音と共に、俺は目を閉じた。
***
あれ?痛くないぞ。
俺、死んだんじゃないのか?
恐る恐る自分の体を見るが、それらしい傷はない。
たださっきと違うのは、全身を白い光が包んでいる事だ。
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