初めまして

10/11
前へ
/18ページ
次へ
「ち、ちくしょう……。」  結局結構荒かったし! 「慧さんが悪い。」 「なんでだよ!」  痺れた上に縄の跡がついた腕をさすりながら、涙目で叫ぶ。  すると、灰音はこっちを一瞥してから、不機嫌そうに答えた。 「……気絶するほど疲れてるなら、言われれば僕だって自重くらいするのに。」 「ぁー……、」  要は、信用されてないと思って、拗ねてるわけだ。  内心嘘付け!とか少しは思った。けど、そこはまぁ、一応恋人だ。 「……それは、悪かったけどさ……。」 「罰として今度、」  ん!?またなんか変な要求する気か?! 「デートして。」  ……うん、ごめん、信用してないな、俺。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

67人が本棚に入れています
本棚に追加