67人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
「勘弁してくれ。昨日レポートの所為で寝てないし、明日も学校なのに。」
「そんなの関係ないよ、休んじゃえば良いじゃん。」
「あのなぁ……。お前と違って俺は成績やべぇの。わかれ。」
必死にかわそうとするが、
「……僕のこと、嫌いなの?」
……その容姿で涙目+上目遣いは卑怯すぎねぇか……?!
「き……嫌いじゃ、ない、けど……。」
「じゃぁ、良いでしょ?」
そう、かも知れないけどさ……。
「でも……」
「でも?」
まだ渋る俺に、灰音は問う。
「灰音、結構きついことすんだもん!痛いのとか嫌だ!」
「…………。」
ぶっちゃけたことを言ったら、灰音の目が鋭くなった。
うっ。睨むな、怖いだろ!
「……慧さん。」
「な、んでしょう。」
「もっかい聞くよ?」
「う……っ。」
思わず敬語になる俺に、灰音はにっこりと笑って口を開く。
「 嫌 な の ? 」
「……ッ、腹括らせていただきます……っ!(半泣」
畜生、年下にも勝てないなんて!
情けない……。
最初のコメントを投稿しよう!