初めまして

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「勘弁してくれ。昨日レポートの所為で寝てないし、明日も学校なのに。」 「そんなの関係ないよ、休んじゃえば良いじゃん。」 「あのなぁ……。お前と違って俺は成績やべぇの。わかれ。」  必死にかわそうとするが、 「……僕のこと、嫌いなの?」 ……その容姿で涙目+上目遣いは卑怯すぎねぇか……?! 「き……嫌いじゃ、ない、けど……。」 「じゃぁ、良いでしょ?」  そう、かも知れないけどさ……。 「でも……」 「でも?」  まだ渋る俺に、灰音は問う。 「灰音、結構きついことすんだもん!痛いのとか嫌だ!」 「…………。」  ぶっちゃけたことを言ったら、灰音の目が鋭くなった。  うっ。睨むな、怖いだろ! 「……慧さん。」 「な、んでしょう。」 「もっかい聞くよ?」 「う……っ。」  思わず敬語になる俺に、灰音はにっこりと笑って口を開く。 「 嫌 な の ? 」 「……ッ、腹括らせていただきます……っ!(半泣」  畜生、年下にも勝てないなんて!  情けない……。
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