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「いや、でもさぁ……!」
既に半泣きの俺に、灰音は笑いかけた。いぶかしむ俺。ニコニコ笑ったまま何も言わない灰音。
訊くのが怖い。が、黙っていてもやられるだけなのでここは訊く。
いや、決して、理由が解らないのはもっと怖いだけだとか、そんなことは……すいませんでした、あります。
「なん、だよ……」
あ、ちょっと声震えた。灰音は、それを聞いて、余計楽しそうな笑みになる。
「……ッ、怖いぞ、お前。」
「……そう?慧さんが可愛いからつい♪」
「か、可愛いって何だよ!」
「そのままの意味だよ、怯えてる慧さん、可愛いv」
ちゅ、と口付けられる。顔が熱い。振り回されっぱなしじゃないか畜生。
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