日常戦線 ～いや、すでに………～

見える恐怖は少女の幽霊

山道を歩いていた。太陽が高い位置にあるらしく影は小さい。

それに、前の林からは

『カラ・・・ギーッギーッギーッ』

あっちの林からは

『カラカラカラミンミンミン』

そっちの木からは

『ミョーキン！ミョーキン！ケケケ・・・』

字に起こすと、到底思えないが蝉の鳴き声なんだよ

両手が塞がっていて耳を塞ぐ事が出来ないのが辛い