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公園につきエンジンを止める。 急に辺りがシーンと静まり返ったような気がして、少し不安になる。 外に出て、辺りを見渡す。 啓太くん…来てない。 もしかして、寝ちゃった? 慌ててメールをした時間を確認しようと携帯を取り出す。 「あ…。そっか。」 メールは全部削除したんだった。 急に罪悪感と虚無感に襲われた。 目の前にある高いマンションを見上げるとピューッと風が吹いてきて、5月だけど少し肌寒い。 しばらく、静かな公園を歩いていると 「ごめん」 不意に後ろから抱き締められたような感覚がして慌てて振り向く。 、
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