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―彼の過去―
それは、彼にとってとてつもなく恐ろしい経験だった。
ある日、いつも通りに授業を受け友達とも話しをしたりでとても楽しかった。
放課後、友達の明日香から『相談があるんだけど…いいかな?』と言われ、雪花は迷わず『うん、いいよ!』と即答した。誰も居ない教室…
薄暗く赤みがかった空…。
もうすぐ、日没だ。
『ねぇ、相談って何?』雪花がそう言う。『…』明日香は何も答えなかった。
それから10秒位経ったのだろうか…その時明日香が立ち上がって
勢いよく雪花の首を締める。
『……-クゥ…っ!!』
雪花はもがき苦しむ。もう、ダメかと思ったその瞬間…誰かの声がした。その声にビックリしたのか、次第に首を締めていた手が緩む。雪花は、そのまま気絶してしまった。
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