第三章

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チュン チュン チュン… 目が覚めると、眩しい程の日差しが差し込んでおり、鳥達の声が聞こえてきた。 「!!」 (ヤバッ!!もう朝じゃない…ッ!) 勢いよく起き上がったが、昨晩のような体のダルさは全くなかった。 (熱もひいてる…。あれ、そういえば遠藤君は…?) 周りをキョロキョロと探してみるが、克己の姿はない。 その代わりに、テーブルの上にメモが置かれていた。 --『他の社員の方達が何人か来ているので、仕事に戻ります。コンビニの物で悪いですが、朝食になるような物を置いといたので食べて下さい。 遠藤』-- (朝食…?) 再度テーブルに目を向けると、確かにコンビニの袋があった。 中を覗いてみると、おにぎりやちょっとしたおかず、飲み物まで入っていた。 (私、5歳も年下の人に迷惑かけちゃって情けない…。しかも仕事、結局終わってないから専務にこっぴどく怒られるだろうなぁ…) 仕事に戻った時のことを思うと、少し恐ろしく感じた。 (仕方ない。私が自己管理できなかったのごいけないんだし、責任とらなきゃ) 私は少しでも早く仕事に戻ろうと、急いで朝食をとった。
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