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今日もいつもと同じようにパソコンと向かい合っていた。
私のデスクの上には書類の束が積み重なっている。
(もぅ!なんでこんなに多いのよッ!!)
私はその仕事の多さにイラだっていた。
(あ~、ダメだ…。ちょっと一息いれよっと。)
こんな状態のままでは仕事が進まないと考え、休憩をとることにした。
ガチャッ
「あ~、皆仕事中に悪いが、少し集まってくれ。」
息抜きにコーヒーを飲んでいると、専務が慌ただしく入ってきた。
その後ろには1人の男がついている。
(誰だろ、あの人…?)
不審に思いながらも、コーヒーをその場に置き皆と一緒に専務の所へ向かった。
社員が揃ったのを確認した専務は話を始める。
「急に集めてすまんな。もっと忙しくなる前に1つ報告しておく。ホラ、遠藤君前へ。」
専務は後ろにいた男を前の方に来るよう促す。
「彼は新入社員で、今日からここで働く事になった、遠藤 克己君だ。皆、色々と手助けしてやってくれ。」
「…遠藤 克己です。よろしくお願いします。」
30点。
寝癖で髪はボサボサ。
前髪が少し長くて黒縁メガネだから、顔はほとんど見えない。
服も、色合いとかはそこまで酷くはないけどヨレヨレ。
そして何より暗い。
「佐藤君、ちょっといいかな。」
「はい。何か御用ですか?」
脳内採点をしていたら、専務の呼び出しがかかった。
すると、専務の口から思ってもみない言葉が飛び出した。
「忙しいところ悪いが、遠藤君の世話係になってやってくれんか?」
え…
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