第二章

5/7

15人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
「じゃ、向こうにコピー機があるから、そこでこの書類を2部ずつ作ってきてくれる?」 「…わかりました。」 克己はそっけなく答えると、指示された書類の山をヒョイと抱えた。 (へぇ、力は結構あるんだ。…でも、あんな感じで仕事、ちゃんとできるのかしら?) 私は何となく心配で克己の後ろ姿を見ていた。 克己はフラフラとしながら歩いていく。 (あぁもう、本当に大丈夫なのかしら…?) ハラハラとしながら見ていると案の定、克己の足が他の社員のゴミ箱につまずいた。 「あ」 バタ---ンッッ!!! バサバサバサ… (やっぱりッッ!!) 克己は心配していた通り、見事にこけ、書類をバラまいてしまった。 私は慌てて克己の元へ駆け付ける。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加