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---1時間後---
「嘘…、本当にちゃんとできてる…。」
私の目の前には、先ほどの書類がきちんと2部ずつコピーされ、しかもホッチキスでちゃんと閉じて置かれている。
「だから大丈夫だって言ったじゃないですか。」
「!?」
私が惚けていると、不意に真後ろから声がした。
驚いて見ると、そこには克己が立っている。
克己は私と目が合うと、ニッと口の端を軽く上げた。
「!!」
驚いた私をよそに、克己は自分のデスクへと戻って行った。
(一体何者なのかしら…、あの人…!)
克己の後ろ姿を見送りながら、私はそう思った。
こうして、私は理解不可能な新入社員との出会いを果たしたのだった。
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