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「分かった!アイス買ってきてあげる!」
それを聞いた翔太は、壊れかけのブリキのようにケタケタと首だけを震わし、
「……ホントニ?イマスグ?」
人間のものとは思えぬ、凄まじい目力で晶子を視た。
(『今すぐに』って、もう夜中の十一時なんですけど…………)
だがしかし、その圧倒的な存在感を前に、晶子を身を引けなくなってしまい、
「う、うんうん!それじゃあ行ってくるね~」
声を裏返しながら、逃げるように自分の部屋を後にし、コンビニへ向かったのだ。
数分後、晶子は『無事』にコンビニへたどり着くことができ、『何事もなく』アイスを購入し、そして………………、
事件は起きた。
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