腐心者

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ためらいもなく携帯を開けた。 が、電話に出るのには躊躇した。 なぜかって? 母親からの電話だったからだ。 だが、俺は好奇心から電話に出てみることにした。 それも母親とは、1ヶ月近く話していないからだ。 発信ボタンを親指で円を描くようになぞってから電話にでた。 おそらく男の声だ。 なぜだ? 周りがやけにさわがしい。 推測しているうちにその男は話しだした。 「今日、あなたのお母様がお亡くなりになりました。」
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