彼の名は

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真っ赤な顔を手で隠そうとする彼はその…凄く可愛い。 そんなに好きなんだ… 彼と喋れて嬉しい反面、好きな子のことが分かってしまうことが辛い。 「俺、河内 燐[カワチ リン] 君は?」 まだ少し赤い顔の彼は私を見ていた。 「わ、私は片梛 梓です」 真っすぐに見つめられて恥ずかしくなり、カーテンを握りしめた。 ――――この日、初めて君の名を知ったよ。
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